web2.0はお金の夢を見るか?

  平政の刺身を肴にお酒をいただいた昨晩であり、書きたいよねえ!と思いながら、書き忘れていたことを駆け足で、書いてみよう。


  BigBang氏の「これで何幕目?---IT記者の「下層報道」はなぜにそもそも。」 に以下の記述がある。

コンピュータやWeb2.0について詳しくなったからと言って、そのまま社会問題にもコメントできると思うから勘違いを犯す。

  さて、私は、この一節を読んで、思い出した。それは、「web2.0(笑)ではないweb2.0って、実際のところでは儲からないのじゃないかな?あるいは、おこぼれに与れない人もいるんじゃないのかな?」ってこと。

  したがって、「コンピュータやWeb2.0について詳し」い一部の人は、「社会問題にもコメント」して起死回生を図る、というか新境地の開拓に余念がないのでは?と勘ぐった。あるいは、厳しい言葉になるが、新しいネタを探して、汲汲と奔走しなければならない焦燥感に襲われている、とブッチャケ思った。まあ、いくらかの皮肉であり、web2.0に詳しい有能な人への嫉妬も混じっているのだけど。


web2.0とお金。

  web2.0の掲げている御旗は、「夢」だと思う。しかし、霞を食って生きていけないのと同じく、夢を見てるだけでは、食っていけない。*1

そのことは、「印税進化論」の一節、

もちろんそれが「わざわざ出版した」理由の一つではあろうが、もう一つ散文的な理由として「さもなきゃ現金化できないから」というものはないのだろうか?現状では少なくとも「ブログ本の出版」というのは、アフィリエイトよりよっぽど「現金化効率」がいい。

を読んだ時から、薄々と感じていたことだ。ちなみに、これは、梅田望夫氏が「ウェブ進化論」を新書ブームに新書という紙媒体で出版した理由に関する一つの考察だ。

■結語
  歌田明弘氏が、週刊アスキー誌上にて書いた”社会派風味な記事”を読んで、「web2.0とお金」について思い出した次第。


参考リンク:
歌田明弘の自己紹介(著作集)
インターネットビジネスが儲からない理由
ソフトがタダになる時代
・Web2.0のあっち側の企業はこっち側の企業から稼げるか? 特に『はてな』や『mixi』は?
10秒で分かる「Web2.0」

(思い出)
週刊アスキーといえば、「毒男」だっけ?あの幻のお蔵入りを思い出します。近所の書店で、平積みされた週刊アスキーが、グシャグシャになって晒されていた光景。あれは、いくらなんでも非道いと思ったよ。

(本稿以上)

*1:ちなみに、「霞を食う」を広辞苑で引くと、「(仙人が霞を食べて生きるといわれることから) 俗世間にわずらわされず生きる。」