ジャガイモ頭の笑顔

  

  高校野球も序盤戦が終わり、悲喜こもごもの戦いが繰り広げられてきました。私の応援していたチームも勝ったり、負けてしまったり、さまざまです。一押しの長崎清峰高校は、春の大敗の雪辱を晴らし果たしましたが、本日、惜しくも敗れ去ってしまいました。横浜高校の強力打線を封じ込めて、逆に強打が爆発した大阪桐蔭高校早稲田実業の本格派ピッチャーに押さえ込まれてしまい、甲子園を後にしました。

  ん?「おまえの応援するチーム、みんな負けてんじゃん!」という声は早いですよ。国内最南端ということで話題を呼んだ八重山商工。見事に勝ち上がっています。ん?今調べてみたら、初出場なんですね。ちょくちょく出場していると思っていたんですが。それだけ、今春、初登場した姿が印象的ということですね。

  さて、本日の第四試合、初出場校同士の熱戦が繰り広げられました。長野県の松代高校vs.八重山商工。雷雨で中断するというドラマチックな試合は、数年前の岩国高校vs.桐生第一高校戦を思い出しました。春優勝の広島広陵高校を破り、ミラクルと称されて勝ち上がった岩国高校。たしか、0-5で敗色濃厚の中、4点を返して攻撃の狼煙を上げた最中に雷雨中断。あのとき雷雨が無ければ・・・うう。岩国高校、エースで四番の大友選手の目から、ハラリと流れた一筋の涙(比喩じゃないです)が、記憶に残っています。

  さてさて、本日の第四試合です。5-1で八重山商工がリードして迎えた最終回の松代高校の攻撃。投げるは本格派のエース大嶺選手、迎え打つは松代のキャプテン高橋選手。4点差の追い詰められた局面で、もの凄いボールに対峙するわけですが、時折白い歯を見せ、ベンチに頷く姿が印象的でした。最後は、そのもの凄いボールを腹に受けて、死球出塁。痛みをこらえて、一塁に走る姿が、また素晴らしくて。こういうさりげない一瞬が、高校野球の楽しみの一つですね。試合は、最終回に二点を返した松代高校、善戦及ばず、八重山商工が三回戦に駒を進めました。

  次もアナウンサー曰くの「打って走って、走って打って」の八重山商工野球を見せてくださいね。

参考:

語源由来辞典:雪辱
八重山商工(沖縄)
第85回全国高校野球選手権大会

(本稿以上)