高くない空・・・
子供たちは夏休みに入ったみたいですね。窓の外で、小鳥のようにさえずる可愛らしい声が聞こえてきたり、サッカーボールを蹴る音が「ドタン!ドタン!!」って聞こえてきたりする夏の朝です。
サッカーに興じる少年少女たちは、いつの日かジダン・マテ問題について、深く考えるべき時が来ると思いますが、今は、のびのびとサッカーを楽しんで欲しいと思います。・・・と、朝から良い人をキドっている私であります。
さて、私は夏休みに子犬や子猫のように駆け回ることの出来ない、残念ながらの大人です。「なりたくてなったわけではないんだよ(´・ω・`)!」と叫ぶと、尾崎豊さんが夢枕に出てきたり、ザ・クロマニヨンズのヒロトとマーシーは、そもそも歌い初めから「少年」ではなかったろうとか、朝から苦悶している阿呆な大人。曇天模様、がクソムカツク。
閑話休題。大人の心得、というと大仰ですが、黒崎さんが指南されていました。「高い空」。引用しましょう。
例えば虎ノ門のホテルの上にある食堂と、その途中の立ち食い蕎麦での素うどんとが、間断なく移行できる、同じ平面で語れるかどうかということだろうか。素うどんを食っていても颯爽として、またはホテルの上で「これ包んでください」と言えるかどうか。
私は、大人だけど、見栄坊なので、「素うどんくださいな!」とは中々言えません。卵を入れてもらうだけのお金は、余裕であるもんね(´・ω・`)とうそぶいて、ポケットをひっくり返して、タバコの葉に汚れた100円玉を握り締めて、「卵も入れてね!」って見栄を張ってしまいます。そんな私なので、「ホテルの上で・・・」については、言えるけど、言わんとするスタイルからは、大きく外れてしまっていると思います・・・。気を取り直して、再び引用しますね。
社会というのは不思議なもので、理屈や偏差値だけでどうにかなるものでもなく、例えば飯の喰い方ひとつで評価されたりされなかったりするものだろう。例えば酒の飲み方だ。金の払い方であったりする。
ここは、言葉をパクるけど、人間が生まれ、育った環境、そして自らの経験で身に付けた「骨柄」という言葉が適当だと思います。人品を省いた「骨柄」と書いたことがミソで、環境のみを嘆いては、社会的地位とかに拘泥するような貧しい人間になってしまうのではないかな?
骨柄については、偏差値を身に付ける?よりも、余程に困難で、マニュアル本ももちろんない世界です。マニュアルでは、決してないのだけれども、近しいものとしては、物語世界にあるのかもしれません。
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私は、黒崎さんの言う40歳には、まだ時間があるので、「若い人の目標になるカッコいいおじさんになりたいですね」って、笑わずに、一所懸命頑張りたいと思っています。
(本稿以上)カタチから入る私なので、冷たい麦茶じゃなくて、熱い抹茶を飲みながら書きました(´・ω・`)。