ジャーナリズム研究(1):歌田明弘氏の場合
※サンジャリスト*1の雨蛙ケロ助です。これから、数回に分けてヘッポコですが、「ジャーナリズム」というか、ジャーナリストの取材方法について、勉強したいと思っています。よろしくです^^
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本当は、別のところからジャーナリズムを研究しようと思ったのですが、ちょうど私の研究課題にぴったりのケーススタデイが、ネットの片隅に、ですが、ありましたので、ここから考えてみたいと思います。
これは、週刊アスキーという天下の紙媒体に連載された記事をそのままネットに公開したものです。これが、いわば研究テクストというわけですね。歌田明弘さんという方が、紙媒体に連載して、惜しげも無く自身のブログで公開したもの。関係ないけど太っ腹な方ですね。
さて、それに対して、BigBang氏が、自身のブログで質問書を送っています。
ふむふむ。主に、週刊アスキーに掲載された記事に対して、取材はどこまでやったのだい?という質問を投げかけたようです。ここまででしたら、サンジャリストの私では太刀打ちできない話だったのですが、前述、歌田明弘氏は、ここでも太っ腹な御仁のようでして、BigBang氏に返信メールを送ったことから、私の研究の足がかりができました。*2それが、こちらです。
その中に、サンジャリストとして、興味深い文章がありました。記事の出来上がり方ですね。引用しましょう。
そのうえで、今回のご質問には直接かかわりないことですが、私が当該の連載を始めるにあたっては、普通の人が普通にネットなどを通して集めたり接した情報で、何が言え、どんなことがわかり、考えられるかに興味があって始め、それを原則にして書いてきましたし、少なくとも今のところこの連載についてはそういう形で続けるつもりです。
(太字は引用者)
ふむふむ。以前、私がやろうとした安楽椅子探偵@ネット版のようですね。それを天下のアスキーで連載しちゃう、これまた太っ腹な歌田明弘氏及びアスキー編集部であると、小さな私は考えたのですが。
たしかに、安楽椅子探偵@ネット版のようで、「われわれはみな「隠れオウム」の容疑者」エントリ(以下「容疑者」エントリ)は、注意深く書かれています。いくつか、引用してみましょう。
(中略)有力なブロガーの一人と見られていた。
(中略)会社を辞めなければならなくなったという。
(中略)のようだがほんとうにそうなのだ、と書いている。
ふむふむ。見事なまでに、断言しませんね。全て、ネット上の噂を記事にしています。天下の週刊アスキーは、ネット上の噂を連載しているわけですね。ま、それはどうでもいいよね!
さて、この手法で、「容疑者」エントリは、書かれたようですが、気になる一節があります。サンジャリストの私は、気になりました。
実質的により深刻な被害を受けたのは、泉氏にサーバーを貸していた男性かもしれない。「この男性こそが、『オウムの謀略』をたくらんだ黒幕」といった声が上がり、憶測にすぎないそうした話もネットで広まった。
(太字、デカ字は引用者)
「憶測に過ぎない」。おっと断定しちゃってますね。ここだけ、断定するのは、取材をしたのでしょうか?あるいは、探偵らしからぬ単なるミスなのか?あるいは、歌田明弘氏のBigBang氏への言葉を借りると、
何かわけがあるのか‥‥(笑)。
なにはともあれ、ジャーナリストの取材方法の裏面が垣間見れて、勉強になりました。
サンジャリスト 雨蛙ケロ助
(本稿以上、ジャーナリズム研究は続くよ)
※実は、本文中で指摘したこと。それほど、重要な齟齬ではないとも読み取れる。しかし、歌田明弘氏は、紙媒体で、一連の騒動の一部分をかいつまんで紹介していること。そして、ネットで、起こっていることに対して、その一部をバイアスをかけて、記事にしているように思えること。部分的な言葉を、テクスト(周辺ブログのコメント欄を含む)を報じることなく、万人が読む雑誌に掲載したこと。それに対して、危惧を抱いているわけなので、ネットの片隅の片隅で重箱を突付いた。あと、歌田明弘氏は、匿名、実名とかに話をそらすな、って言いたいね。R30氏も匿名。泉あい氏も匿名。歌田明弘が実名だか、匿名だか知らない。無知なる私には。
(歌田明弘氏へ)
TBが届かなかったのでコメント欄に書こうと思ったのですが、コメントも反映されなかったようなので、こちらに、書こうとしたコメントを書いておきます。もちろん、システム的なタイムラグ等が原因かもしれませんので、アクセス規制をしていると主張しているわけではありません。ご不快がありましたら、お詫びします。
はじめまして、こんにちは。
ブログエントリに、
本文から引用させていただきましたので、
TBを飛ばしましたが、届かなかったようなので、
念のため、お知らせ申し上げる次第です。
ついでと言っては失礼ですが、
>グループで動いている方がいらっしゃるようなので、
とありますが、私は少なくともグループメンバーではありません。
私は、悪質だと考える言葉が、影響力を伴い一人歩きする状況を懸念しています。
グループとして括るのではなく、
そういう懸念を抱いている匿名者が、
居ることをご理解いただければ幸甚です。