「カミングアウト」直後の虚脱な調子 

  昔からこのブログを読んでくださる方、及び「canon rock」検索して辿り着かれた方、ブログ世界の話が続いていて、恐縮です。しばらく、お付き合いいただければ、と思います。

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  「ことのは騒動1.0:宴の前夜「ゴシップ」調子」の続きです。当該エントリの最後で、私は、「これでもか!というくらいの燃料が投下されたのです。」と大見得を切ったのですが、「燃料」の話は少し置いておいて、その前段を考えてみたいと思います。まず、騒動の推移・経過については、下記のサイトが充実してるので、紹介しておきましょう。

オウム真理教(アーレフ)元信者カミングアウト@biaslookの日記

松永オウム事件まとめサイト

  最初に掲げた「biaslookの日記」については、先ごろ私の本業であるこちらトラックバックをいただきました。その恩義もあって、最初に掲げたわけでは、ありません。騒動発生の前後で、いわゆる”まとめサイト”として機能していたエントリだからです。一方の「まとめサイト」。平成18年4月9日に開設しました。”まとめサイト”として、優劣を考慮して、順位付けしたわけではなく、単純に時系列順に記載した次第です*1

  もちろん、このエントリを書いているのは、私ですから、私の言葉で経緯を簡単に述べます。私が、「ことのは騒動」と勝手に呼んでいる騒動。発端は、「絵文禄ことのは」を中心にブログを書いているアルファブロガー*2松永英明氏(ペンネームであることはほぼ確定しています)を巡る騒動です。

  私は、騒動が発生する半年くらい前に、ネットの大海原で「絵文禄ことのは」を見つけました*3。それから、彼の書くエントリを幾つか(正確には覚えていませんが10エントリくらいでしょうか?)読み、「うむ、これはおもしろいな!サイトの作りも立派で、読み易いからいいな!!」と思ったものです。ところが、平成18年2月末から、松永氏が、某宗教団体所属員(以下所属員と称します)だったと言われる人物と同一人である、との情報がネット世界で飛び交いました。

  そして、松永氏は、その真偽に応える形で、平成18年3月13日07時13分、「一連の疑惑について」で、事実を認める発言をしたわけです。私が、ちょくちょく書いてきた「カミングアウト」というのは、この時点のこの発言のことを意味しています。


  さて、前置きが随分と長くなってしまいました。ここからが本題で、「カミングアウト」直後の有名ブロガーやその他のブロガーのエントリをリストアップしてみましょう。その他のブロガーというのは、後ほど、ご説明します。

1.「F君のこと」@『日常生活を愛する人は?』-某弁護士日記

2.イチネタ そういうことだったわけですね@finalventの日記

3.民主党ブロガー懇談会・アーレフ関与問題----勇気に敬意を表す@Big Bang

4.「取材活動ができなくなる可能性〜お願い」@Grip Blog

5.「オウム憎けりゃことのはまで」@404 Blog Not Found

6.「今年の流行語『ガセネタ』」@安曇信太郎の「イヤならやめろ!」

7.「レッテル」@jkondoの日記

8.「あの時代、サリン事件の頃」@極東ブログ

9.「言葉の磁場」@R30::マーケティング社会時評

10.「「ごんぎつね」を読んで」@H-Yamaguchi.net

11.「敗北を勝ち誇る。」@真性引き篭もり

12.「ウェブは進化するのかしないのか〜また「炎上」の話なのですが」@踊る新聞屋−。

13.久しぶりのブログ更新です。憲法改正と自衛隊について少し@ガ島通信

14.M氏事件に関して -清算のためのインタビューを- @tracker's burrow

  ふぅ。まず説明しておきましょう。掲載したエントリは、時系列順に並べています。ただ、当該エントリのタイムスタンプに時間レベルの記載が無いものもありましたので、ある程度の前後は、ご容赦ください。続いて、先ほど触れた有名ブロガー以外のその他のブロガー、についても説明しておきます。平成17年10月31日に「民主党 ブロガーと前原代表との懇談会」が開催されています(その会のTBセンターはコチラ)。この現実世界での会合で、程度の違いはあると思いますが、松永氏と接触された方のことを「その他のブロガー」と称しています*4。13.のガ島通信さんについては、掲げたエントリの一つ後が適当かとも思いましたが、「カミングアウト」以後、初めて松永氏に触れた上記エントリを選びました。

  問題の捉え方は、ブロガー十人十色ですが、今読み返してみても、ある種の虚脱感が、ブロゴスフィアを覆ったことが感じられます。ブログ世界という枠の中では、「絵文禄ことのは」が、非常に大きな存在であったことの証左ではないでしょうか。
  
  さて、長くなってきましたので、この辺で小休止します。私が、どうしてurlをペタペタ貼ったかについては、次回述べたいと思っています。なお、本文中に引用したエントリですが、ブログの書き手が「ことのは騒動」について、現在も興味を持ち続けていると思われるエントリに対しては、トラックバックを飛ばさせていただきます*5

(本稿続く)

*1:後者のまとめサイトが開設されてから、ネット上の”熱”が一頃、落ち着いた気がします。このことについては、多分、今後も書かないと思います。書く技量を持っていないから。

*2:ここでは、私の揶揄は入っていません。一般的なアルファブロガーという呼称を使用しているだけです。

*3:ロングテールな世界というものがあるそうですが、素人の私は大体ロングじゃないメインなところに辿り着きます。従って、「ネットの大海原」というのは比喩的表現です

*4:もちろん有名ブロガー=その他のブロガー、という重複集合もあります。

*5:具体的には、1、2、3、4、8です。