ライブレポ:SION「20th ANIVERSARY」(05.10.14)

  先日10月14日(金)にSION20周年記念ライブに馳せ参じました。第一夜は、アコースティックライブです。会場は、新宿ロフト@歌舞伎町ど真ん中。久しぶりの歌舞伎町だったのだけど、条例違反だかなんだかで禁止になったらしい客引きさん、まだちらほらいましたね。相変わらず道の真ん中でチャラチャラとたむろしているホストたちを掻き分けて、会場に到着しました。
  ライブ開始までのBGMは、The Doorslight my fire」(「ハートに火をつけて」)がかかっています。凄くふさわしい気がしましたね。いやわざわざハートに火をつけられ、煽動されるまでもなく高ぶる胸の内だったのですが、サウンドそのものがSIONの前座?にピッタリな感じがしたわけです。

  ところで、新宿ロフト内には隠れ家スペースがあるんですよ。低い洒落たソファがあり、嬉しいことには灰皿が備え付けられている。ってことは喫煙可能な場所でもありまして、スモーカーな私を喜ばせようとあつらえたようなスペースで。しかし、そこでくつろぎ過ぎて、ライブスペースに出向いたときには、人だかりで一杯でした。マイク位置から推測して、SIONの顔と少しの上半身を観ることができる場所をなんとか確保。

  SIONが登場しライブが始まります。なによりも印象に残ったのは、SIONの嬉しそうな顔。もちろん歌うときは真剣そのものだけど、曲間に見せる笑顔。客席に話しかける嬉しそうなMC。彼の表情を見ている私も自然と笑みがこぼれてきました。「気持ちの良い笑顔は伝染するんだよ」と小学生のときの先生が言っていた言葉が思い出されます。

  そしてサウンド。バックはギター(松田文さん)だけだったんですけど、押し寄せる迫力、怒涛のように繰り出されるグルーブ感は「アコースティックじゃないYO!」。「午前三時の街角で」を聴いていると、自然に手に汗を握り、感情の伝達経路は不明だが、なぜか祈るような気持ちになってしまいました。悲しいわけでもないのに、涙が出そうになったり・・・。
  また、人ごみが嫌いな私ですが、まったく苦にならず、逆に接する人々の思いが身体越しに伝わって来ました。前後が女性だったけれども、全然、エッチな気分にならない(←いや、年がら年中、欲情してるわけではないですよ)。舞台の上のSIONがエネルギーを発散していたのはもちろんだけど、観客もSIONに対してのみならず、周囲の人々に対してエネルギーを発してる気がした。超常現象とか信じないし、霊的エネルギーとか嫌いな私だけど、正直、そのように感じたんですよ。

  さて、20周年記念ライブということで、一つのモニュメントであるのは確かだ。だがしかし、ここで一段落してしまうSIONじゃない・・・と思う。最後に、当日も演奏された「通報される前に」の歌詞を引用してみよう。

慌てんなよ 雨が上がったからって
いきなり晴れるわけもないさ
俺はまだやっと今始まったばかりだろう
早くはない遅くははない 始めたら始まりさ
何度でも何度目でも 始めたら始まりさ

  陳腐な言い方だけど、SIONありがとう。

(本稿以上):2ちゃんねるで、このライブの情報を教えてくれた人に感謝します。

p.s.
SION大好きなんですが、
公式サイトとかあんまりチェックしていない偽者チックな私です。
このライブもたまたま知ったわけですが、一期一会のよさを再認識しました。
・・・と言い訳しながら、12月のツアーチケットを確保した小さな私です。