書評:飯嶋和一「汝 ふたたび故郷へ帰れず」:第一回、導入編
言葉で傷つき、傷を負うのは、
なにも、世間知らずの我々だけではない。
言葉の威力は、世界共通だ、という話をさせてもらいます。
飯嶋和一「汝 ふたたび故郷へ帰れず」。
なにはさておき、文体の小説である。
グイグイと引きこまれてしまうのである。
あらすじが、出来合いのものであるのは、この際、見逃して欲しい。
文体が凄い。「言葉」の魔力で、人の心を動かしてしまう小説なのである。
(話は続きます・・・)
p.s.
本文で紹介した小説。
よくよく見ると、素晴らしい装丁ですね。