破れて、山河あり

  昔の人は良いことを言ったもので、「国破れて、山河あり」と。しかし、現在の戦さの跡に、果たして山河は存在するのか?と考えると、昔の人も大したものじゃねえな、と思ったり。だがだがしかし、改変コピペとして、「恋破れて、山河あり」であるならば、破れた恋の跡にも、山河が消えてなくなろうはずもなく、其処にある。

  そりゃそうだよな。いちいち恋が破れて、山河さんが無くなってしまったら、なーんにもなくなっちまうよね。

  そんなわけで、明日から山河の旅に出るのだけど、さて。昔なら、朝二時ごろに起床して、テントやらシェラフをパッキングして、非常時用の食料から適当に選って、ザックに放り込み、出立したのだけど、歳を取ったせいかどうも準備がままならない。いや、別に破れた恋、というか始まりなき恋の後遺症、というわけではなく、どうも暑くて身体がだるいのな。考えてみれば、この時期に山登りに行くのは、随分と久しぶり。

  天気を最後まで確認して、また体調があまりにも酷いようだったら、延期して、会社に出向いて、ケソケソと仕事をしよう。

参考:
『国破(やぶ)れて山河(さんが)あり』 

(本稿以上)