浅瀬を渡る

  「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」という言葉があります。このところ、ノワールにしては甘く、カキ氷にしてはカリカリ感が小さな、それでいて続けて読まずには居られない作家の著作を読み続けていた私です。

  甘くカリカリ小さな物語。これが、とても厄介な代物で、私の大好きな内角高めにピッタリなんです。ですから、次に読む物語を選ぶのが難しくて。いや、ホント。なので、素敵な一日を楽しんでいらっしゃったカシス・梅干さんに影響を受けて、この本を購入しました。

百人一首―恋する宮廷 (中公新書)

百人一首―恋する宮廷 (中公新書)

  見開きで、一首。詠まれた背景も紹介しながら、百首に旅に出れそうです。和歌集では、猛々しく、それでいて繊細なアンビバレンツ源実朝金槐和歌集」に勝るものはなかろう、と思っている私なのですが、「奥山に紅葉ふみわけ・・・」の歌なんかは、大好きです。

金槐和歌集 (岩波文庫)

金槐和歌集 (岩波文庫)

  いえ、Mr.カシス・梅さんを背負うたような偉そうな私ではありませんよ(´・ω・`)。我が身一つのやり場にすら、右往左往している私です。

(本稿以上)