ポルトガルvs.イングランド〜駆け抜ける素敵な笑顔

  ポルトガルvs.イングランド。W杯ベスト4にドイツ、イタリアと来て、イングランドが勝ち上がったら嫌だなあ(´・ω・`)、とネガティブな雑念も入りかけていたのですが、ポジティブには、ポルトガルのドリブルでゴールを目指すサッカーが大好きな私です。対するイングランドは、ベッカム”動かぬ”右サイドからの精巧なクロスボールからの得点が多いですね。こういうスタイルは、個人的な嗜好ではありますが、好きではありません。

  ・・・というわけで、注目の一戦だったのですが、正直、疲れました。イングランドルーニーの金玉踏み付けレッドカード、これは当然でしょう。この時点で、ポルトガルは、数的優位になり、さらにベッカム退場でイングランドの攻撃力は、完全封鎖に近い状態になりました。これは、もうポルトガル楽勝の流れかと思いきや・・・、延長戦突入。

  ここで、話が大きく逸れます。私は、世の中の女性の総スカンを食らうかもしれませんが、ベッカムが嫌いです。いや、顔の話ではありません。彼のプレースタイルです。ベッカムが作り出す、イングランド右サイドの”静なる領域”。たしかに、精度の高いクロスボールからの得点は凄いと思うし、華麗だなあ、と思うこともあります。しかし、繰り返しになりますが、私はドリブルで駆け抜ける”躍動”のスタイルが好きなんです。イングランドで言えば、左サイドのJ&A、二人のコールのワン・ツーで抜けるようなスタイルです。

  しかし、そんな嫌いなベッカムですが、彼が負傷の足を引き摺り、最後はベンチに下がり、顔を両手で包み込み、涙は見えないけれども、全身から涙が滲み出ていた姿。これを片目に、もう一方の目で、ポルトガルの攻めあぐねるピッチを見ると、延長戦に入ってからは、どっちも頑張れ!と思ったものです。正確に述べると、「どっちが勝っても満足だよ・・・」という気持ちでしょうか。

  そのように好悪の感情が入り混じった不完全燃焼で突入したPK戦。私は再び熱くなりました。イングランドGKのロビンソンのチョコマカ動くせわしなさ。一方、ポルトガルGKリカルドはどっしりと構え、さながら哲人の如き眼差しでキッカーを見つめる姿。ふたたび、個人的な嗜好が入ってしまいますが、二人の対照的なスタイルを目にして、私は「なんとしてでも、ポルトガル勝ってくれ!」ってテレビの前で正座して、両手を強く握りながら祈りました。ロビンソンvs.リカルド。リカルドのスタイルが断然好きな私です。

  結果は、PK戦3-1でポルトガルの勝利。ポルトガルGKリカルドは凄いね!!相手キッカー四人に対して、三本のPKを止め、残り一本にも反応していたね!!見応えのあるPK戦でした。

  さて、そろそろ本題。ポルトガルの右サイド、クリスチアーノ・ロナウドのえらく速いドリブル。相手DFを振り切りペナルティ・エリアへの突破。そして笑顔。私は、男であるが、男の私から見ても素晴らしい笑顔だと思う。そして、M・ユナイテッドの同僚、ルーニーの反則に対して、真っ先にに抗議する熱い一面も持つ。そして、PK戦最後のキッカーとしてゴールを決めた時の再び現われる天真爛漫な笑顔。彼が、まだドイツ・ワールドカップでプレーする姿を見れること、これが私にとって、ポルトガルvs.イングランド戦における一番の収穫です。

参考リンク:
17 クリスチアーノ・ロナウド
ポルトガルがPK戦を制し、準決勝進出!
今日の試合をみて革命した。W杯優勝はポルトガル

(本稿以上、ポルトガルはこれから、フィーゴもまだある。デコ、再びピッチへ登場!クリスチアーノ・ロナウド、頑張れ!!)