岩国基地問題〜岩国フェチの私が物申す!

  経済方面で大きな山を越えたと思ったら、山また山な世間ですね。

岩国市の住民投票が成立、投票率50%上回る
在日米軍再編中間報告に盛り込まれた米海兵隊岩国基地山口県岩国市)への米海軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機移駐受け入れを巡り、賛否が問われた岩国市の住民投票は12日午前7時から投票が始まり、(中略)投票成立の基準として定めた50%を超えた。投票は午後8時までで、同9時半から開票される。

300ピース 桜風の錦帯橋 (26x38cm)  軍事・外交方面。西の横綱が、中国とのガス田争いだとしたら、東の横綱は、米国との同盟関係の綱引きですかね?その一つの山とも言うべき、山口は岩国市への空母艦載機移駐を巡る住民投票が成立しました。日本は、一体どこへ漂流していくのか?とても気になるところです。

  渦中の岩国市民の方々が、テレビ映像で街頭インタビューに答えていました。もちろん賛否あるようですが、普通ではないのは、論点がありきたりな基地問題だけではないことのようです。すなわち、通常の基地問題にまつわる騒音・安全性等の問題のみならず、国の決定を地方として、どう捉えるのか?という新たな問題が争点になっていること。賛成派の人(市議)の中には、「反対するということは、国に宣戦布告するということだ!」と重々しく述べている方もいました。

  どうして今回の新しい争点が生まれたのか?コメンテーターが解説してくれていました。この問題、当初は基地問題から始まったのだが、遅々とした議論に業を煮やした米国(当時のパウエル国務長官)が、政府レベルでの合意を求め、合意がなされた。それが、今現在の情況。ただ、国家レベルでの合意が、すなわち地方の大勢意見か、というともちろん違う。そこで、現在ボールは地方に投げられて、賛否を決しているのが現在。地方→国→外交という意思決定プロセスを経ずして、国→外交・・・→地方というプロセスが、混乱の原因であるらしいですね。

  住民投票が成立したということは、ほぼ反対という結論になると思いますが*1、果たして住民投票の結果がどのような拘束力があるのか、不勉強でわかりませんが、重々しいものになると思います(期待を込めて)。郵政民営化とかなんだかんだで忘却の彼方にあった地方への権限委譲を中心命題に掲げた三位一体改革。このところ道州制なんていう廃藩置県以来の大改革が再燃していますし、地方と国っていったいなんだろう?ということを考える分水嶺が、岩国住民投票になるのかもしれません。


  さて、ここまでは、話の枕。岩国といえば、錦帯橋ですが、それだけではありません。奇しくも2004年 (平成16年) 3月に修復されたその夏。甲子園を舞台に大旋風が吹き荒れたものです。あれは、暑い夏であり・・・、話が長くなってしまったので、続きはまたの機会にいたします。

(本稿以上)

*1:そもそも投票率が50%に到達しなければ、投票自体が無効で、すなわち移駐に賛成ということになる。したがって、賛成派の住民は投票ボイコット運動も展開していて、投票した住人の大多数が反対派と見られる。2006.03.12、19:52時点