JALスクランブル〜今、日本の空が燃えている!!!


  ライブドア問題も第二幕への幕間の静けさなのか、どうもネタ切れ失速気味なワイドショー世界ですね。そこへ、降って湧いた天からの恵みが、日本航空JAL)の内紛騒動。

平成18年2月17日付けの夕刊フジから引用しますと、

またまた"お家芸"の派閥抗争が発覚した日本航空JAL)。子会社役員ら約50人が"血判状"を振りかざし、新町敏行社長(63)ら3人の代表取締役の退陣を求めるというクーデター劇の舞台ウラで、何があったのか。


  真実は小説より奇なり、という言葉がありますが、企業小説も真っ青な争いが起こっているみたいですね。私自身は窓際サラリーマンであるので、率直な感想は、「派閥争いって実際にあるんだね。それにしてもクーデターって凄いや!!」という遠き異国情緒な気分です。

  そんな素人な私ですから、事件の以下のような「構図」を理解するのは難しい。構図のあらましを書きますと、院政を企んだA氏が、基盤の弱いB氏をショートリリーフにし、子飼いのC氏にバトンを渡す絵図に対抗するのが営業ホープでありながら世渡り上手で、A氏にパージされなかったD氏である。誰が敵であり、誰が味方なのか?メビウスの環みたいに「構図」でさっぱりクエスチヨンです。

  さて、私が感銘を受けたのは、上記記事の大見出し、小見出し、強調見出し(?)が、エネルギッシュで熱いことです。

JAL内紛〜4派閥の権力闘争

兼子顧問批判の構図引き継がれ

新町社長はショートリリーフ〜西塚専務「擁立」に待った

世渡り上手羽根田副社長が対抗か

  うむ。夕刊紙記者さんたちの全身全霊なる意気込みが感じられます。冒頭に述べましたように、ライブドア問題もめっきり地味になって来ているし、BSE問題も政局になりそうもないし、そもそも「背骨が入っていた、びっくり」ということで、ドロドロと話を広げにくい。そこに勃発したのが、知名度満点の日本航空騒動。ここぞとばかりに、煽り立てているようで、なんだか微笑ましく思える春先の記事でした。

(本稿以上)