インタビューについて 

  ある種、ゴシップ風味で始まった「ことのは」騒動ですが、期せずして、「参加型ジャーナリズム」*1論争(と焼跡・・・)を経て、インタビューのあり方について意味のある議論が発生しているようです。対峙する二つの論陣は、①編集されたインタビュー、②無編集のインタビューですね。①は、既存の新聞等のマスコミが採用してきた手法であり、②はこれから始まるカモな黎明期の手法という位置付けでしょうかね。

  ②に対して「ジャーナリズム2.0」なんて言い方もあるそうですが、最近では「2.0」を付けてしまうと、お笑いになる傾向があるので、肩肘張らずに考えた方が、実りがあると思います。で、インタビューのあり方と、そのアウトプットについて、絶妙の好例がありますのでご紹介しましょう。id:plummet氏の取材体験記です。

朝日新聞連載記事『萎縮の構図』取材体験記
http://d.hatena.ne.jp/./plummet/20060515/p1

  平成18年5月5日付の朝日新聞に掲載されたドキュメンタリー・コラム(?)。一部で大きく話題になったようですが、その舞台裏をplummet氏が明かすというものです。新聞に掲載される記事が、どのように出来上がるのか。とても興味深いです。また、ハードボイルド小説風に書かれて行くようなので、読み物としても楽しめるかと思います。

(本稿以上)

*1:オープンソース・ジャーナリズムとも言うそうですが、現実世界では口にされない方が無難だと思いますね^^